【Coloso練習帳】牧田ゲニア_chapter8

牧田ゲニア先生「初めてのメカ絵:汎用性の高いメカデザイン術(全20講 14時間 52分)」を購入したので消化していきます。今回はchapter8_デザインの方向性。

後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。


メカに限った話ではないが「ジャンル」という概念がある。それぞれのジャンルを感じさせるためにはどのようなデザインの方向性が必要だろうか?ここに1枚のメカ絵がある。今回はこのメカのジャンルについて考えてみよう。遠未来、SF、兵器etc…。言い換えると時代、作品、用途などの要素だ。つまりジャンルに即して描くことでこれらの要因を表現し、視聴者に世界観を感じさせることができる。(商業的な話になるが)ジャンルについてよく知っておくことは必要だ。例えば皆さんが「リアルでミリタリーな雰囲気のゲームに登場させるメカデザインを考えて欲しい」と依頼されたら、知識があれば、リアル=現代~近未来のディティールを意識して描く必要があると分かる。

今回はジャンルの例として、時代感を探ってみよう。①冒頭のメカを現代風にする。現代型の特徴として機能性優先、冗談の通じない雰囲気(会話ができない)、現実的な重心などがある。②近未来で非戦闘用にする。安全性が高めな印象で、曲線が多用されている。上半身のデザインが洗練されて必要最低限な機能のみが搭載されているetc…。③ファンタジー型(スチームパンク)。蒸気機関がエンジンで内部構造が露出している、溶接痕やネジがやたら強調されて、装飾的な曲線が多用されているのが特徴、例えば頭部が甲冑姿になっている。④80年代-90年代。特徴はよくばりボディで、たくさんの機能を搭載している。大きめの身体によって重量感が感じられ、頑丈さと堅牢さが特徴。局所的に内部構造が露出して、例えば頭部のアンテナやシリンダーが露出している。装飾的な直線が多用されている。⑤デフォルメ型。作画上の特徴として描写の負担が少ない。第一印象は友だちになれそうなデザインで過剰なパースや巨大な頭部。球体関節や簡潔なメカ表現(頭部の刻印など)が多い。⑥クラシック型。クラシック型は50年代-60年代をまとめて指す言葉だが、博物館に展示されてそうなのが第一印象。機能的に見えるけど機能しなさそうでむきだしのケーブルや金属、機能的よりも装飾的な意匠が優先されているのが特徴。このようにジャンルについての特徴を詳しく知っていれば、そこを踏まえて世界観を上手に表現できる。気になるジャンルについては皆さんが日々生活の中で気になるものを蓄積していって欲しい。


chapter8を簡潔にまとめると「皆さんが表現したいジャンルの特徴を知っておくことが創作活動の手助けになることを知ってほしい」だろう。単に画力が高いだけではなく、それぞれのジャンルや世界観の特徴を分析して端的に要約し表現することもまた大切な技術なのだ。自分が好きな二次創作やジャンルの世界観を分析し表現に取り入れていきたい。

メカとは関係ないがブルアカのムツキ描いたので投稿。牧田先生の今回の話を聞くと、メカを描かずとも背景や小物などで積極的に世界観を表現していくことが大事なのだと反省している。単にキャラクターのみを描くのではなく、背景や小物で世界観が分かる表現を心がけていきたい、そのために牧田先生の講座を受講しているのだ。このイラストは大きなカバンを描いてみたがこれだけでは世界観は伝わらないだろう、ブルアカの世界は銃社会なので武器を持たせたほうが良かった。

前回も書いた通り、今年は色塗りというよりはドローイングに焦点を当てた練習をしていきたい。今現在の予定では、牧田先生が終わった後はソンム先生1・2・3に進む可能性が高い。coloso側からソンム先生を全て購入した人向けの受講のロードマップが配布されているので、折角ならそれに乗っかってみようかと算段している。

2026-01-01|
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