キムラッキ先生「人体図形化ドローイング入門」(全27講 44時間 41分)を購入したので消化していく。今回はchapter19 腰の動き。後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。
また受講にあたってはchapter1からchapter5までは後回しにする。というのも最初は透視遠近法の話だからだ。chapter6から人体のドローイングになるので、私のモチベーション的にまずそこから進めて、chapter1から5を最後に回す。
私はノートを取らないと寝てしまう性格なので、できる限りノートを取っている….が、coloso規約によりノートには一応モザイクをかけている。というのも、「作品」はアップしていいよと規約*に書いてあるが、それ以外については書いていないからだ。深読みしすぎかもしれないが、「作品以外については」アップするなと読むこともできる。つまりそこら辺はグレーゾーンなので深く立ち入ることはしない。モザイクをかけたノートに意味があるのかは分からないが、どちらかというと私自身の寝落ち防止&モチベ維持の意味が大きい。その点はご容赦いただきたい。(人体ドローイングの作品はそのままアップすることが多いだろう。)
*各講座の講座資料「講座資料、提供ファイルの取扱について.pdf」より
ここまで第一、第二、第三ボックスの動きと肩や腕、膝の動きを見てきたが、今回は腰の動きについて見ていく。男性を基準としたときボックスは奥行きを1として横は1.6女性は1.4。側面から見たとき、前後に大きく動くが、腰の二番ボックスの長さは大きく変化することが分かる。なので2番ボックスは腰、脊椎の長さを基準にしよう。具体的には腰の骨を基準とする背骨の長さと正確な位置を覚えておかなければならない。シルエットを基準とすると大きく伸び縮みしたシルエットを捉えてしまう。漫画的には上半身が180度以下に下がる場合があるが、実際は臓器が潰れるのでその動きは不可能だ。背中に関しても同じ。どこまでデフォルメするかにもよるのでその表現が間違いというわけではない。うつ伏せから上半身をそらすポーズも間違いが多いので注意。背骨と仙骨の位置に注意しよう。
腰をかがめる場合、まず腰が動いて次に背骨が動く。これは脊髄を保護するためにそうなっているのだ。なので後ろにある太ももの裏が引っ張られる(実際にやってみよう)。髪を洗うために腰をかがめているポーズ。右側は腰が動かないで上半身のみが動いているのが分かる。これは間違いだ。地面に横になって体を丸めているときのポーズ。最初の方は腰が曲がらないで神経束が圧迫されている。腰の動きは上半身、下半身と連動しているのだ。
左右の動きを見ていこう。真横に動くときはそんなに腰は曲がらない。正面から見て真横まで腰が曲がっているときは上半身を前に出していることが分かる。ここまで整理してみると腰を動かすときは1番ボックス3番ボックスはそこまで変化せずシルエットの動きが大きいのは2番ボックスで、背骨を基準として考えよう。背骨に関して、脊椎は24個の骨でできている。私達が動かせる一番動きのあるところは末端部分の1-5番目までの骨だ。頚椎も背骨も動くが、腰ほどではない。図形化に話を戻すと、第一ボックスは少し動くが第3ボックスは絶対に動かない。第二ボックスは動きを表す部分なので変形する。
腰が動いていないとバランスの悪いポーズになる。最初の方は腰が回転しているが次にイラストは腰が地面に対して水平だ。もう1枚。腕を地面についてやすいんでいるポーズ。こちらも腰と脊椎がまっすぐになっているが,休んでいるように見えない。腕の体重がかかっているため肩が上がるのも忘れずに。さらにもう1枚、走っているポーズ。腕や足の動きと腰は連動している。自然に見えるポーズは腰が曲がっている。
ここから練習。立っているポーズ。複雑な動きな抜きにして考えよう。胸郭と胸骨を中心に左右対称に書いていこう。上前腸骨棘と恥骨結合。骨盤の稜線、仙骨。肋骨の終わる地点、首。腕のつながっている部分も位置だけ決めておこう。(1/7)
少し上から。ハイアングルなので短縮が起こる。腰を曲げる。腰を曲げるときはシルエットを見るのではなく背骨の動きを見ること。次に胸骨。骨盤の部分は稜線と仙骨の位置を決めて描く。上の方に鎖骨。腕まではかかないが肩につながるまでの部分まで描く。僧帽筋と首は別々に捉えたほうが良いというのは以前話した通り。上前腸骨棘から恥骨結合の三角形のライン。(2/7)
女性バージョン。男性と違う部分は胸郭が狭いところだ。骨盤の稜線、仙骨。女性を描くときは腰が細くなるという特徴が表現されるように注意しよう。胸の部分。鎖骨。女性は僧帽筋に厚みがないので控えめな表現で。乳頭部分もパースを意識しよう。(3/7)
からだを後ろに倒したポーズ。今回は女性から描こう。1番ボックスが後ろに倒れる。からだを前に倒すよりも後ろに倒すほうが深く倒れる。背骨の長さがからだの中心で変わらないように意識しよう。女性なので胸郭は狭く。骨盤は仙骨と稜線。胸は雫の形を人体にくっつけるイメージだ。(4/7)
男性バージョン。背骨の長さを考えよう。デジタルの場合は比率を間違えた場合はすぐに修正できるが、安易に修正せずにかけるように訓練しよう。間違えたら修正するのが当たり前だが、どうせ修正できるからという気持ちで挑んではいけない。集中しよう。集中すると観察力が鍛えられる。私(ラッキ先生)が今と昔で一番違うのは集中力だ。(5/7)
体を横に倒したポーズ。胸郭、上前腸骨棘、仙骨。後ろから見ているので僧帽筋が見える。肩甲骨の位置を調整しよう。脊柱起立筋。背中のところで見える背骨のラインはまっすぐ1本にしよう。おしりのラインは左右対称になるように。(6/7)
今度は反対側に横に倒したポーズで女性バージョン。首のリングは向こう側で見えない(透視)。仙骨と反対側の稜線。感覚的に描くよりは理論でアプローチしよう。車やバイクなども同じ透視の概念を知っておくととても描きやすくなる。(7/7)
ここまで胴体について見てきたが次は複雑な動きを見ていこう。
ドローイング終了:横から描く胴体が難しい。描き慣れていないことが原因だが、第二ボックスを意識しながら描くことが大事だ。ラッキ先生も言っているが1年とか2年とか続けないと本当の意味で習得できないので、積極的に苦手なアングルから描いていかなければならないだろう。
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