Mark.J先生「趣味から実務まで:人体クロッキーマスター」(全22講 12時間 29分)を購入したので消化していきます。今回はchapter5 人体クロッキーの基礎2。coloso規約によりノートは一応モザイクを掛けます。後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。
今回は1分2分クロッキーについての話。10秒クロッキーや30秒クロッキーでは人体の流れとプロポーションについて焦点が当てられていたが、1分以上のクロッキーではそこに厚みを加えることを目的とする。なので描き方が違う。10秒クロッキーでは骨格を描くのに対して、30秒クロッキーでは骨盤の傾き、コントラポスト、大腿骨、足首などの流れを捉える。1分クロッキーではシルエットを捉えながら描いていく。(包んで描くと表現していた。)例えば脚はアウトラインとインラインを描くと自然と厚みが表現できる。そして調整すれば良い。
昇華カメラによる1分クロッキーのお手本。30秒クロッキーとの違いで、厚みの幅を形成しながらどのように描いていくかを見てほしいとのことだった。1分クロッキーはアウトラインとインラインの2つの線を使う癖をつけよう。苦手な人は、10秒クロッキーや30秒クロッキーをベースに厚みをつけていくだけでも良い。どこが手前でどこが奥にあるのかを考えることも大事だ。近くにある線が奥の線を隠すように書くだけでも空間を演出することができる(重畳)。初心者の人はプロポーションがよく見える立像で練習することをおすすめする。これから色々な姿勢に挑戦しよう。このように、骨格を中心部で掴むのではなくシルエットで捉える(外郭のラインなどでつかむこと)と自然な厚みが形成される。今回の動画では30秒クロッキーと1分クロッキーでは明らかな描き方の違いがあるということを学んでほしい。流れと比率、アウトラインとインラインを意識すること。ディティールは重要ではない。
受講生の作品の添削例。先にも述べたように、30秒クロッキーのやり方が基本だ。流れと比率、コントラポスト。そこに厚みが加わる。その観点から見ていこう。最初の作品は比率が間違っている。足のサイズが短い。これは紙のクロッキーにありがちなことで、最初にそこを見誤ると途中で紙のサイズが足りなくなってしまう。わからなくなったら、体の中心線をひきながらプロポーションを捉えよう。このように全体的な形をもう一度チェックすると、プロポーションの部分がとても大事なのが分かるだろうか?2枚目。これも流れとプロポーションが変だ。肩、骨盤、脚の比率がおかしい。頭部を両腕で掴んでいるが、太ももの形。楕円を使ってシルエットを作っていこう。この状態で追加される部分はどの方向に向かっているのか。中心線を入れながら描いていくと良い。3枚目。これも足の長さ。近い部分を中心に(尻とか)形を追加して修正していこう。全体のプロポーションを常に意識すること。これら3つの絵は、色鉛筆、あるいはクレパスなどの芯の柔らかい素材を使って書かれている。このように1分以下のクロッキーでは芯の柔らかいものを使って描くこともできる。鉛筆やシャープペンなどで描きづらいと感じた人は、別のものに切り替えよう。シェイプの形状を捉えると描くときに掴みやすい。重要なのは比率と流れだ。
4体目。これは鉛筆で書かれているが、線が鋭すぎる。輪郭クロッキーにはちょうどいいが、初心者が初めて使うのには向いていない。もっと柔らかい鉛筆を使おう。クロッキーで大事なのは大まかなアウトラインだ。腕を下ろしたときに、太ももの真ん中辺りまでの長さが正しい比率だ。そうすると腕のシルエットがおかしいことが分かるだろう。またコントラポストの観点から見ると、反対側に見えていない腕があるが、そのシルエットの位置もまた間違っている。腕の位置がもう少し下る必要がある。それから胸の筋肉や、体の中心線が出てくる。
5体目。体の動きがぎこちないのが分かるだろうか。初心者がよく間違えるのが頭部だ。ある程度視野が広くないとこのような描き方になる。肩がどの方向になるのか、骨盤の方向から見ていこう。両者の距離が1なら、足の長さもまた1になる。比率は正しい。なのに動きがぎこちないのはどういうことか?プロポーションが変なのだ。補助の円や線を描いて立体感を養おう。
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