【Coloso練習帳】ホ・ソンム chapter 26

ホ・ソンム先生「ダイナミックでスタイリッシュなキャラクターの完成」(全28講 26時間 30分)を購入したので消化していきます。今回はchapter26 男性キャラを描く。coloso規約によりノートは一応モザイクを掛けます。後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。

前回の続き。①コンセプト②資料収集③サムネイル④ラフスケッチ⑤完成、のステップの中で①②③は既に終わっているという段階で話が進む。4つの具体的なラフというかサムネからこの章は始まる。ここでは3番目の案を採用するということだ。

このポーズは剣を持って視線は正面の上を向いている。腕と剣がV字に交差しており、顔に視線が向くようになっている。それから下半身に続く。④ラフを描いてみよう。

まず顔。顔は立方体で奥行きを把握。首の位置を考慮して、見えない空間まで考えながら描く。ハイアングルなので胸郭は短縮される。腰の空間を描く。骨盤は後ろに反らす。人物の足のボリュームを考えることで、幅の広いボトムスを履くときにある部分が凹まないように演出することができる。ハイアングルなので足の上面が見える。ここで比率を考えておくこと。曲げて隠された腕と手は短縮を考慮して大まかに描く。部分的な角度や形も重要だが、全体的な比率がしっかりあっているかどうかが大事。量感のガイドラインをつくろう。服を着せるので、精密な人体は必要ない。左右反転させてみると、ポーズに固まりがないかどうかの確認が容易になる。後ろにカバンを背負っている。剣も持たせよう。そのまだと枠外にはみ出るので手の角度を修正。

服。砂漠の熱気などから首を守るためにはスカーフが必要だ。おおまかでいいのでシルエットを描こう。下腕にサポーター。上腕は肌が露出している。肘にサポーターがあると強そうにみえる。弾丸や銃をいれる箱をかく。正面の右側を見ているので、装備品をクロスに描けたり、リュックがあるので帯のようにして描くのも良い。ここでは右下に描く。反対側にも描いてサブバッグも持たせよう。ボトムスは大きな軍服のように。不規則にシワをいれる。大きな一つの固まりを守りながらシルエットを描く。シルエットは不規則に描くのではなく、立っているポーズを表現するために単純化する部分と突出して内側に入る部分を描く。頭から始めて右側に下がってベルトを通じて足に入る流れを作る。ボトムスにも視線が集まるので、膝にもサポーターを描いておく。弾帯や爆弾などのアイテムを世界観の合う仕掛けとして描くのも良い方法だ。これらは、視線をとどまらせるための仕掛けである。ラフに吹くと個体との位置や大きさなどの表現を確認した。

更に顔を書き込んでみよう。頭にゴーグルを乗せる。年齢は20台の後半くらい。ハイアングルなので耳は高めに。反対側も少し見えるだろう。半側面なので反対側が短縮されるように立体感をいれる。耳の位置から目のライン。鼻の位置を大まかに決めると良い。全面が広々としたように感じられるので顔を再調整。ヘアスタイル。ボリュームのあるスタイルで描いてみよう。シルエットを先に書いて、大きさやニュアンスを確認。続いて前髪のシルエット。視線の方向を考えて瞳。ここでは斜めを凝視している。少年漫画でよく使用される絆創膏やタトゥーも良い要素だ。ピアスを追加しても良い。これで最初のラフが完成した。全体を見て下のほうが寂しいので、落ちた薬莢などのオブジェクトを描くと反対側の空間に視線がいかないだろう。あるいは左右になにか大きいオブジェクトを置くのも良い。動物の死骸はどうか。骨が砂に刺さっているように、どういう空間なのかを視聴者に瞬時に伝える役割がある。あるいは剣が刺さっていたり。地面にある要素はとても重要なのだ。

線画。すこし尖ったブラシを使う。眉毛から。流れを考えて輪郭を取り描いていく。鼻は漫画のように描いていく。あまりリアルすぎず、かといって単調にならないように。手前の眉毛はスクラッチ(剃り込み)を入れてみよう。目つきと二重。まぶたの厚みを考えること。ラフと常に一致してはいけない。そのまま描くのは難しい。鉛筆ブラシ(柔らかいブラシ)で目の下のクマやシワを入れる。唇に厚みをもたせる。このイラストは色付けしないので、線をより繊細に引くことが大事だ。ブラックで線だけで終わらせてしまうと未完成のように見えてしまう。

顔の輪郭線を整える。頭もまずはシルエットを描く。修正は難しくない。大事なのは不規則性だ。規則的になると自然な雰囲気が低下してしまう。できるだけ直感を利用してシルエットを描こう。ゴーグルのシルエットは突出している。短縮が働くので注意すること。厚みとディティールは常に考えること。影を付ける作業を行う。色を塗らないので黒で足す。個体に密着した部分の線を太くしよう。影を加えると奥行きの表現が豊かになる。髪は長くなく、短く伸びている。塊のブロックを一つずつ入れる。外側は密度を考えなければならない。濃くなる。内側の空間をより多彩で豊かに描く。髪の隙間に入る空間と厚みを考える。外側は密度を考えて暗く描くと良い。髪を描くのは時間がかかるが、時間をかける効果は大きい。ゴーグルはレンズが反射しているので、それを描いておく。ネジや裁縫部分、返し縫いなどのディティールを追加する。首の影を追加。スカーフもねじれたり、影を描いて奥行きをきちんと追加することを忘れずに。不規則に結ばれているスカーフにシワをいれる。コツはよく観察してたくさんスケッチすることだ。体を描いていくが、まずアウトラインを描いてから詳細を描く。弾などの細かい部分も気をつけて描こう。カバンのベルト、ベルトのバックルetc…

こまめに下書きを消しながら全体像を確認する。前の章で述べた面積対比や明度対比が使われているかの確認。描き込まれている箇所とそうでない箇所、明るい箇所、ブラックで塗りつぶした奥行きなどを確認する。スケッチをしっかりするためにはたくさん書かなければならない。

ボトムス。視線を下に移動させたいのでそこを考えながら不規則にシワを描く。前の章で述べたがシワは視線誘導に使える。膝の方に集まるように描いていこう。空間を考える。ルールに沿って描くこともできるが、よく観察して回数を重ねることが大事だ。シワに合わせて影を塗る。様々な方法を使って視線が分散しないように。靴紐の描き方①穴を描く②紐をクロスさせて描く③穴を消して紐を整える。靴紐の厚みのために生まれる空間を黒く塗る。縫い目を書いて靴紐を結ぶ。このときレイヤー分けすると良い。靴はすり減っているので適度に傷をいれる。最後に手とナイフ。手前から描いていく。腕の部分は筋肉が見えるので、筋肉の知識を使おう。

最後に地面。骨をかこう。奥は短縮されることは今までの知識からわかるだろう。ヒビが入っていたり、虫がはっていたり、密度を重ねて線を入れていく。地面にオブジェクトを置くと、視聴者の視線はそちらにも移動する。想像力をたくさん働かせよう。

次は女性キャラクターをスケッチする。


今回はソンム先生のライブビューイングのようなものだった。ラフから線画までのすべての過程を2時間超解説してくれた。

驚いたこと。人体もそうだが、革やガスボンベといった小物の描き方がうますぎる….白黒なのに金属の質感、ロゴ、すこし傷ついた感じなどを丁寧にそして迅速に描いていくのを見ると、さすがとしか言いようが無い。曰く数をこなすしかないということだが、果たして私がその領域にたどり着けるのだろうか…?ソンム先生のレベルの高さを感じた回だった。

学んだこと。常に奥行きを考えること。ラフを定期的に消して線画のみにして、その時点でのディティールの修正はやっていなかった。今までは線画を描き終わってからラフを消して、その時点で修正のみをしていたが、そのやり方を改めることにする。頭、上半身、下半身、腕、小物などの定期的な部分で線画の修正を都度意識する。あとは黒の影を恐れずにいれること。首や服の隙間など、いままで黒の影を入れてこなかったが、ソンム先生はたくさん入れていた。(カラーを付けないからということもあると本人は言っていたが。)

あとは、ラフの段階でしっかりと人体の比率やアングルからどのように見えるかを意識しておくことだ。なぜか…?あとになればなるほど修正が苦しくなってくるからだ。これはソジ先生も同じことを言っていた。

今回はノートは取っていないので、代わりに最近描いていたアニメキャラクターのイラストを載せておきたい。(ソンム先生のイラストがうますぎて自信喪失気味だが…)

2024-08-06|
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