ホ・ソンム先生「ダイナミックでスタイリッシュなキャラクターの完成」(全28講 26時間 30分)を購入したので消化していきます。今回はchapter23 シワ。coloso規約によりノートは一応モザイクを掛けます。後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。
今回はシワについて学ぶ回。シワは力によってできる。①重力。②ポーズによって力がかかる。③外部では慣性、摩擦、風などの要因もあるだろう。
トップとボトムスの型紙。最初にトップスの動きからみていく。ここで今までやってきた人体の知識が生きてくる。胸郭、骨盤、関節、腕の骨格を考えたときに、どこに力がかかるだろうか?腰は、前に曲げたり後ろにそらすなどの動きがある。腰をひねると骨盤を基準に流れが生まれる。あるいは腰を前に曲げたとき、服は重力によって下がる。下がり方も重力を考える。次に肩を見てみよう。肩は上げることも下げることもできる。肩が上がると、そこから流れが生じる。もし両肩が同時に上がったら、2つの流れがぶつかって徐々に下がることがわかる。シワの流れを把握するポイントは、動いた部分を基準に力がかかってシワができることだ。
腕。肩の縫い目の上から下に向かって引っ張られる。腕を上げるとどうなるか。脇の下の縫い目から布が引っ張られる。つまり引っ張られる部分と引っ張った部分を中心に皺ができる。腕を下げると、縫い目を基準に長く下に皺ができる。肘も曲げたときに同様の変化が起こる。腕を曲げると上腕は重力によってしわができるが、下腕は肘から先の方に引っ張られて皺ができる。そうすると布同士がぶつかって肘で衝突する。肘でシワの流れが変わるのだ。
ボトムスを見ていこう。注意すべきことはウエスト。なぜならウエストは多くの場合常に固定されているから。太ももは、足を動かしたときに起点になる。足を90度上げるときには、下がりながら膝が引っ張られる。ふくらはぎはどうなるか。太ももを上げて足を上げるとき、股関節の動きによる流れが生まれる。そして膝を起点に重力によって引っ張られる流れに変わる。切る服の素材によっても変わる。
ここまでトップとボトムスについて見てきた。それでは服のサイズを変化させたときにどのようなことが起こるか。
小さい服は胴体にぴったりと合うようになる。ラップを被せたように引っ張られる力が支配的に適用される。体を曲げたときに起こるシワは省略される。引っ張られる程度は体や関節などの量感に比例する。短縮の程度、体の大きさと断面を理解していれば小さい服を描くことは難しくない。例えば胸は体の中央ラインに隙間ができるので、横向きに皺ができる。また脇も同様に引っ張られる皺ができるだろう。曲がる部分には曲げ皺ができる。
大きな服を描いてみよう。胴体の周囲が大きくなる。肩のラインも広くなる。ボトムスは腰の位置に空間が生まれる。深いシワがたくさんできる。胴体の周囲が大きいので、重力によるシワが多く発生する。サイズが大きいということは重くなるということだ。ベルトの部分にはたわみが発生する。袖も重力に寄って下がる空間が多く発生する。関節がただ曲がるということではない。曲げた部分が、下に向かう。重力によって奥行きが深まるのだ。袖口は集まるようにシワが発生する。上は下に下り、下に大きな空間が発生する。
服の素材が変化するとどうなるだろうか。①厚さ②トゲトゲしたシワが発生する。厚めの革ジャンを着せてみよう。素材自体が重くて弾力がある。肩ほうから一気に下る。面よりもシワのほうが熱くなる。薄いカーディガンはどうか。不規則なシワや曲がったときに素材を柔らかくて薄くすることを意識。
表現に関する部分でシワのポイント。①折れる部分。折れる部分の特別な表現は、折れる部分に入って出てくるシワが 多く見えるため、奥行きと立体感が露出される。この空間を正確に表現することが求められる。上腕と下腕が曲がるとしたら、この曲がる部分に下がって内側に入って曲がるということになる。足が曲がるときも、輪のように曲がる表現を確認するとよい。②伸ばした状態のシワ。ひし形が反復するような形になる。なぜか。上腕と下腕があって、上腕は縫い目にひっぱられ、下腕は重力に寄ってひっぱられる。それぞれの交差する部分がひし形になる。しわの表現をイメージで覚えると良い。③接地面や締まった服の部分にできるシワ。不規則な表現を覚えておくこと。
最後に写真の解説。
シワの回は難しい。人体を描くことには慣れてきたが、服や小物、アクセサリーなどはまだ描くのに時間が掛かるしシワもそうだ。この回は多くのことを学んだが進めるのに時間がかかってしまった。
コメントを残す