【Coloso練習帳】ホ・ソンム chapter 20

ホ・ソンム先生「ダイナミックでスタイリッシュなキャラクターの完成」(全28講 26時間 30分)を購入したので消化していきます。今回はchapter20 体系デザイン。coloso規約によりノートは一応モザイクを掛けます。後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。

体系をデザインする人体の構成要素。①骨格。②筋肉量。③脂肪。

①骨格について。男女の骨格の差。男性は胸郭と肩幅が大きく足のラインが水平になっている。女性は頭に比べて胸郭が小さく肩幅は狭い。骨盤と股関節が広い。腕の運搬角と足の頚体角も広い。骨格から性別と年齢のヒントを得ることができる。女性の骨格と男性の骨格の大きさのバランスを考えて骨格を描くことが最初の要素。

②筋肉量。筋肉の発達を考慮する。キャラクターが主に使用する部位があれば、そこのボリュームとバランスを考慮する。

③脂肪。太っているか痩せているか。

これら③つの要素を考慮してキャラクターを描く。がっちりした骨格の筋肉は大きく発達されて脂肪が少なくボディビルダーのようなキャラクターを描くことや、一方で小柄のキャラで大きく脂肪がついていたり….etc。

脂肪が少なく筋肉量が多い、健康的なキャラを描く。まず首の幅。細かったらおかしい。僧帽筋と肩のラインもしっかり上がる。鎖骨のラインから胸筋、みぞおちまでしっかり筋肉がある。腹筋もしっかりある。腹筋を鍛えるほど奥行きが深くなる。背筋も大きい。外腹斜筋は筋肉が発達しても大きくならない。塊感が増えるだけ。筋肉が発達して脂肪が少ないので、手首や関節の骨は細く描く。下半身。腸骨より狭く、ランドマークから尻の筋肉を描く。太ももは発達する。膝は腕と同様に横には大きくならない。

脂肪が増えると筋肉の流れのような線はなくなる。脂肪が出るラインは決まっている。胸は丸くなり、お腹は大きく膨らむ。外腹斜筋のラインは広くなる。筋肉質でもあごに脂肪がつくことがある。下半身も同様。尻の筋肉が大きく、下半身の筋肉は太いまま。背中。筋肉が大きいと肩甲骨が押し出されて腕が広がるようになる。太ると背中に大きな変化はないが、表面の筋肉が浮き出なくなる。肩甲骨の大円筋は見える。広背筋も大きく見える。そして腕のラインが広がる。

女性の場合。首は細い。僧帽筋も少ない(ほぼない)鎖骨の尖った姿が目立つ。三角筋と大胸筋のくぼみを強調。腕の内側上顆が目立つ。外側の女性の場合、腰が細い人が多いが、断面は細いというより平たい骨盤はランドマークなのでボリュームをもたせる。女性の骨盤の関節は大腿骨の首の部分、大殿筋が突出していることで尻や下半身に脂肪がつく。頚体角が広い場合は後ろに尻が見える。ランドマークの部分である縫工筋が出てくる空間を意識する。内転筋のボリュームは少ない。膝の骨から下側に縫工筋が入る。

乳房(おっぱい)の描き方。基準にする部分はみぞおちのランドマーク。胸郭下口が分かれるラインを水平に引く。位置は上側。女性の胸を描くときに考えなければならないこと。①大きさ②重さ③丸い感じの形。適当な大きさまでは基準にした空間から始まる。重さが増して大きくなると胸は筋肉に乗った脂肪のような構造になる。つまり位置が下がってくる。(下着をつけない場合を基準とする。)注意すべきことは胸筋は腕につながっているので、重力や外的力によっても変形するということだ。常に微妙に体の外側に向いている。乳頭の位置が胸の中で一番高い。胸郭の周りからは外側に向かっていることを確認。下着をつけると胸が上がってそれぞれが中央に向かう。

腕や肩を動かすときにも胸の重さを考えなければならない。そうすると胸が上がって下がることがわかるだろう。重さとは重力。重くなればなるほど下に向かう重力の影響が大きい。胸が小さい場合には、形は変わりにくい。材質自体が柔軟で柔らかいので、重力以外にも完成や摩擦等によって変形しやすい。例えば頭や腰をかがめると胸は下に下がる。ジャンプすると筋肉は揺れない。裾と髪はなびいて、胸は慣性によって上がる。痩せていると腹筋のラインも見えるだろう。

女性の背中。特に男性と変わらない。とても痩せている場合には、脊髄起立筋の割れ目が見えることがある。小さい尻の場合は、女性の骨格は脊髄と尻が後ろに突出しやすい。これは男とは違う。男の場合は尻が後ろに行くことはないからだ。

脂肪が増えるとどうなるか。太るとまず骨格が埋められるようになる。首や肩はある程度比例するので太くなる。鎖骨も見えない。胸は腹部の脂肪とぶつかって外側に広がる。腹の脂肪もつく。側面から見ると脂肪が重なっているのがわかるだろう。下半身が特に太くなる。これは女性の骨格のためだ。太ももに脂肪がつき、特に足の付根あたりで重なりやすい。

最後にマッチョの描き方。首が太く僧帽筋が発達している。大胸筋が発達している。三角筋もがっしりとついて、外腹斜筋と腹筋が張り出している。上腕二頭筋は厚みがある。下半身は女性の太ったバージョンと似ている。大きく張り出して、しかし筋肉のラインが分かる。コツとしては、各段階で一回り大きい骨格をイメージすると良い。

ここまで男性の痩せ型と太ったバージョン、女性の痩せ型と太ったバージョン、マッチョの描き方の特徴。

ここまでの情報を踏まえてイラストの表現(デフォルメ)について切り込む。まずデフォルメとはキャラクターの変形や誇張である。解剖学を踏まえたデフォルメで大事なこと①説得力②美的バランス。

①筋肉のつながりや表現、脂肪の重なり、立体感。デフォルメで変形しても違和感のないように視聴者を説得するためには、人体の構造が分かっていなければならない。

②説得力があるからといって安定的に見えるわけではない。目は対象のシルエットの情報を受ける。複雑なシルエットの情報解釈には時間がかかる。シルエットを単純に見えるように、全体的なキャラの腕や頭などどこの部分が強調されているか(強弱の調節)を考える必要がある。4体のデフォルメの例。

2024-06-18|
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