【Coloso練習帳】ホ・ソンム chapter 2

ホ・ソンム先生「ダイナミックでスタイリッシュなキャラクターの完成」(全28講 26時間 30分)を購入したので消化していきます。今回はchapter2 立体感。coloso規約によりノートは一応モザイクを掛けます。後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。

シラバスを見る限りだと、どうやらchapter4までは座学がメインのようだ。今回は立体感がテーマ。立体感とはなにか?私達は普段3Dで物を見ている。しかし紙に書くと2Dになってしまう。つまり2Dに描いたものを3Dであると視聴者に認識させることが必要だ。これが立体感である。よく立体感が出ないという悩みを聞く。結論を言うと、これは感覚を鍛えていくしか方法は無い。感覚なので、一朝一夕に身につくものではない。時間をかけて身につけていく必要がある。どういう風にアプローチすればよいのか。その一つは透視遠近法である。

透視遠近法のコツ①縮小。遠くにあるほどものは小さく見える。②集中。2つの平行線は遠くに向かって集中・消失する。(パース)③短縮。鉛筆の例。奥に傾くと鉛筆は短く見える。④重畳。(※ちょうじょう と読むらしい。初めて知った単語だ。)幾重にも重なる。つまり物と物の立体感が生まれる。⑤大気遠近法。どちらかというと景色に適用される考え。空気にも細かい粒子の色がある。例えば遠くの山は空の青色が入って青く見える。近くの山は緑色だ。

⑤は背景の考え方なので、①-④の考え方について。立体的な絵を描くには、深みのある手がかりを演出しなければならない。

①縮小。AとBの物の距離が10メートル離れているとする。カメラが1メートル離れているとする。そうすると奥にあるBのほうが小さく見える。続いてAとBの距離は同じで、今度はカメラが100メートル離れているとする。そうするとどういう風に見えるか。BだけではなくAも小さく見える。両者はほぼ変わらない大きさだ。つまり視点によって、圧縮の方法が異なる。(これを縮小原理と呼んでいた)

②集中について。これはパースの考え方だ。遠くに向かって行くほど集中する。手前の線路の枕木のほうが幅がある。

③短縮。この考えは大事。腕、足、体、指などの人体に適用できる。

④重畳。実は一番効果的な立体感の方法。多くの人にすぐ空間感と立体感を認識させることができる。他の要素はひと目で気づくのが難しい場合がある。隠すこと自体が空間があることを示す。

これらが奥行きの手がかり。では絵に適用する方法とは何か。オススメは空間のクロッキーだ。先にも述べたように、これらは感覚で養っていくしか無いので、すぐに上達できるものではない。カフェスケッチなどもいいだろう。あとは普段から観察すること。「見る」だけではなく「観る」ことが大事だ。椅子があるとする。材質は?大きさは?どんな人が座っている?量感を持続的にチェックする。

以上の点を踏まえてキャラクターを描いていく。(スケッチをしながら)ここで適用される考えは短縮だ。骨盤と足の短縮の差が見える。最初のスケッチを抽象的にしてしまうと後で辛くなる。この過程において量感をしっかり確認すること。首が肩を隠している。立体感がアップする。胸と肩にある筋肉が後ろを隠している。立体感がアップする。重要なのは一つずつ積み重ねること。くるぶしが足を隠している。完全に短縮すると立体感がアップする。短縮と重畳、もしくは奥行きの手がかりを活用していくと立体感を表現できる。服を着せる場合は胴体の動きに合わせて。ボトムスも同様。

おすすめ練習法。紙を1枚用意。箱を描く。角度を傾けて描いたり、前方と後方、左右、乗せたり、くっつけたりして様々な大きさの箱を描く。この立方体を描くと空間感が養われる。重畳を使う。これを練習Aと呼ぶ。

練習B。背景を一つ用意。地面を描く。地面に円柱を立てる。色々な地面に立てる。ボールみたいな面の上に円柱を立てることもできる。短縮の考え方。これが上手く出来るようになると立体感の感覚が養われる。chapter3に続く。

2024-03-03|
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