【Coloso練習帳】ソジ先生の講座を終えて

ソジ先生「デフォルメを活用したカジュアルキャラクターイラスト(以下ソジ1と呼ぶ、敬称略)全24講 22時間 37分」を受講した感想や良かった点・イマイチな点を書いてレビューとして総括する。

私は2021年の9月に本格的にイラスト勉強を始めたお絵描き3年目である。最初はyoutubeでお絵かき入門講座の動画を漁り、パルミーで1ヶ月受講、そこから教本を読み漁り、主にダテナオト先生の『解体新書』や『90日画力向上講座』を進めた後、再びパルミー1ヶ月、colosoでソジ1と受講した。今回は1つ目の講座となる。そのような奴が受講を終えてレビューしている、ということを念頭に置いて読み進めて欲しい。

また僭越ながらレビューするにあたって、最初に注意点を申し上げたい。この講座のレビューについてであるが、良いところ・気になったところを含めた感想を正直に書いている。なぜか?自腹で受講したからだ。このレビューは案件記事でもなければ、アフィリエイト記事でもない。私のブログを読んで皆さんが講座を買ったとしても私には1円も入らない。それでも「何をお前偉そうにレビューなんかして」という声が飛んできそうであるが、安くない金をきちんと払って最後まで受講した者としてレビューする権利くらいはあるだろうと申し上げておく。そもそもここは私のブログなのだ。自分のブログでの自分語りくらいは許してほしい。


総評:★★★★☆ 迷っているなら買え

良かった点3つ。

1つ目はソジ先生の教え方が上手いことだ。ソジ先生は韓国で講師の仕事をされているそうで、多くの生徒に教えている視点で講義を進めてくれる。話も分かりやすいし、描きながら話を進めてくれるので、講義時間22時間半のうち無駄な時間がほとんど無かった。また、自分自身のスランプの話や、画力が伸び悩んだ時期に悩まされていた時の話など、その問題との向き合い方や具体的な解決方法などを提示してくれた。ただ単にテクニックを教えて「じゃあ後は各々で練習頑張ってくださいね」という講座ではないので、ソジ先生の人柄が垣間見える講座となっている。

2つ目は1枚絵を完成させる全ての過程がみられたこと。「どんな絵を描こう?」というアイデアを列挙をするところから始まって、具体的にじゃあこんなキャラクターを描いてみようとイメージが構築され、ラフ→線画→色塗り→修正→仕上げまでの全ての過程が見られる。しかも章ごとに分かれており視聴もしやすい。この講座のメイン部分は、この1枚のイラストを完成させる部分に割かれている。トータルで13-14時間くらいだ。ボリュームも多い。解説も多め。なのでプロのイラストレーターが、頭の中でどのように意識を割いて筆を動かしているのかを見ることが出来る。これは大いに参考になったし、私自身のイラストに対するモチベーション向上にも繋がった。

3つ目は色塗りのパートが良かったこと。具体的には、色塗りに対する意識が変わったこと。他人の目を引くイラストはどのように描けばよいのか?という疑問から始まって、その答えとして明度対比・色相対比・彩度対比を上げている。例えば影塗りだが、私は乗算レイヤーで適当に影をつけていたので、具体的に彩度や明度、色相を意識していたことが無かった。乗算レイヤーだけでは色相を弄れないし、明度と彩度だけをいじっても、映えるイラストは描けない。色相を意識するきっかけをソジ先生は与えてくれた。勿論乗算レイヤーを否定しているわけではないし、考えも人それぞれなので、目的意識を持って使えたら問題ない。

反対に気になった点3つ。

(※注:吹き替え講座が開講されたので受講するならそちらの方をすすめる。)1つ目は翻訳の粗さだ。これは講座のイマイチなポイントというより、Coloso全体の残念な点でもある。例えば「×通っきますね ◯通ってますね」「×多いあめ ◯多いため」「×このようん ◯このように」など、所々不自然な翻訳が多い。(1箇所レイヤーの説明の所がすごく不自然だったような気がするが….。)これが無料動画なら我慢できるが、しかし有料講座で安くない金を払っているだけに、翻訳は最低限きっちりするべきだろう。レストランで例えるとテーブルと食器がきちんと拭かれていないとかそういうレベルだ。翻訳に関しては、日本人の一人でも雇って、日本語の監査をいれるべきではないだろうか。ただ、ソジ先生はとても有用なことを教えてくれるし、言っている意味はきちんと伝わってくる程度には翻訳されていた。翻訳の粗さによって講師の伝えたいことが伝わってこない程の酷さではない。

2つ目は服の塗り方についての説明が希薄だった点。髪の塗り方とは打って変わって、服の塗り方はさらっと解説するに留めていた。無彩色の服の影の付け方という解説はあったが、カジュアルキャラクターは多くの場合パステルカラーや色が濃い服を着ている場合が多い。私が描いたキャラクターもそうだが、詳細な服の塗り方について解説が欲しかったという気持ちはある。服の模様の入れ方についての解説はあったが、もっと服の影の塗り方としわの描き方、あるいはしわの影をどこに入れたら良いのかなどの解説は無かった。

3つ目はブラシとレイヤー構成についての説明が希薄だった点。ソジ先生は1枚絵の制作過程を全て見せてくれるが、どこでどんなブラシを使っているのかは冒頭で解説されただけで、その都度、具体的にあまり踏み込んだ言及は無かった。使用ソフトがphotoshopというのもあるが、ソジ先生はブラシを所々でカスタマイズし、筆の厚さなどを変えながら描いていた。しかしこのときに「このようなブラシを使ってこのような演出をしたい」というような解説があまりなかった。(講座の注意書きとして「photoshopを使用しています」とあるから、予め使用ソフトが異なっている点は分かったうえで講座を購入しているが…。)後は欲を言えば、ブラシの配布が欲しかった。無いにしてもこのようなブラシを使って真似できますと、所々で説明して欲しかった。そこが少々残念ではある。

以上が良かった点、気になった点だ。

しかし、この講座がデフォルメに焦点を当てているものなので、そこから話の焦点がやや外れている服の塗り方や、ブラシの種類やレイヤーの構成について具体的な言及がされていない事は、さほど問題にはならないだろう。この講座の一貫したテーマは「デフォルメとは何か?」であり、そこから派生して人の目を引くデフォルメのイラストの描き方に移行する。なのでデフォルメが言わばメインストリートであり、しわの描き方や服の塗り方はそこから外れた脇道の部分に当たる。そこの部分の解説が薄かったのは当然だし、逆に言えば終始徹底して、デフォルメに焦点が当てられた講座に仕上がっていると捉える事もできる。総合的に評価すれば、受講して良かったと思えるような講座だった。

この講座は「初級」だが、デフォルメが何なのかよく分かっていない人にオススメの講座だ。しかし注意すべき点は、初心者でもとりあえず全身のイラストかけるよ、という段階に達していないと、この講座は十分に生かされないという印象を受ける。なぜならデフォルメとは、ソジ先生の言葉を借りると「誇張・省略・歪曲」であり、全身が描けないと、どこを誇張・省略・歪曲すればいいか分からないからだ。具体的にはchapter3や4からは全身のデフォルメキャラクターの比率についての話に入るし、chapter5では簡単な解剖学の話に進む。全身をとりあえず描けますという段階に達していないと、この辺で挫折する可能性が高い。もしイラスト入門者で、顔の描き方や頑張ってもバストアップ(顔ー肩まで)しか描けないという人が受講を迷っているのならば、頑張って全身を描けるようになってから受講することを勧める。

★4としたのは総合的に満足度が高いものの、一部気になる箇所があったため。講座販売ページを見て気になる人がいるならば買って損はしないだろう。

以上でソジ先生「デフォルメを活用したカジュアルキャラクターイラスト」のレビューを終わる。

2024年2月22日 記述

2026年2月24日 修正

他講座レビュー: https://kogun-huntou-room.net/?page_id=6490

2024-02-22|
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