【Coloso練習帳】ホソンム2_chapter2_part1

ホ・ソンム先生「ホソンム1:ダイナミックでスタイリッシュなキャラクターの完成(全28講 26時間 29分)」、「ホソンム2:長期的な実力向上のためのイラスト独学ガイド(全27講 28時間 8分)」、「ホソンム3:線と面で奥行きを表現する究極のモノクロイラスト(全21講 24時間 16分)」を購入したので消化していきます。受講の順番は配布されているロードマップに即して行っていきます。今回はホソンム2:chapter2_目の視覚的認知のプロセスと原理。

後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。


目の視覚的認知と原理について。皆さんは世界をどのように見ているのか考えたことがあるだろうか?生きていく中で様々な物事を観察していくが、今回は何かを見た時の観察の順番について見ていこう。観察の過程は、閉じた目をぼんやりと開けた後徐々に焦点を合わせていくようなものだ。まず最初に全体の明暗の塊を把握することから始まる。次に陰影の強弱と強さ、シルエットなどが分かり背景と物体が切り離される。そして徐々に色が感じられる。最後にはっきりと陰影、細部や形が判明する。したがって、絵を描くうえで最も重要なのはこのプロセスに則ることなのだ。しかし私たちは2つの理由でそれを見落としがちになる。1つ目は物事の用途だけ見てしまうということだ。先程の三段階の認知過程を意識すること無く無意識に対象を断定してしまう。そのため対象を注意深く観察することができず描くのが難しくなる。2つ目はディティールにこだわりすぎることだ。絵の中でも描きたい、特に興味深い箇所が出てきて見落とすことが多くなる。キャラクターならば顔がそれだ。顔だけに集中して全体像がおざなりになる。このような問題を防ぐためには絵を描く時に遠くから見る癖をつけることだ。

いくつかの概念を説明しよう。絵で重要な部分、(視線の)流れと静止だ。絵には流れがある。絵を描く時によくある失敗の一つが空間を上手く配分できないことだ。静止した部分だけが記憶に残り、ごちゃごちゃとした絵になる。それよりもできるだけ少なくシンプルにしたほうが良いことが多い。良い絵とは、視線の流れと止まる箇所が適切に配置されている絵なのだ。多くの人が良いと感じる場合視線の流れが整理されている事が多い。これによって3つのメリットがある。①なぜ皆が良い絵と感じるのか、あるいは感じないのか。②強調と省略の大切さが分かる。③構図の重要性が分かる。これらの土台がしっかりしてこそいい絵が作られるのだ。

目が何かを観察した時に視線が向けられるもの。いくつかの原理を知っておこう。明度コントラスト。最初に説明したように人間の目は明度を真っ先に把握するようにできている。シルエットコントラスト。対象のシルエットが分かるとそこに目がいく。輪郭の変化が大きいほど視線を強く引く。色相コントラスト。正反対の性質をもつ補色がコントラストを作ると大きく視線がいく。周囲の状況によってこれらの強弱をつけよう。

あまり視線が強く向けられないもの。面積の分離。私たちは大きな面積から中間の面積、小さい面積へと視線がいく。ここで小さい面積はあまり単体では視線がいかないだろう。例えば鞄の留め具(バックル)は小さい面積だが、ここに視線を持たせたい時は色を変えると効果的だ。同じ面積の場合、明るいところから暗いところへと視線が流れる。これも覚えておこう。輪郭による流れ。変化が大きい方に視線がいく。輪郭線の断絶や変化の大きい箇所に自然と目が向けられるものだ。単純さから複雑さ。単純な箇所から複雑な箇所へと視線がいく。柔らかさと鋭さ。柔らかい箇所から鋭い箇所へ視線がいく。背景のボカシや塗りのボカシが該当する。水平から垂直への流れ。私たちは左から右へと文章を読む。視線も自然とそのような癖があり、そこを遮るような垂直の流れ弐反応する。四角から円形へ。四角と円が一緒に配置されていると四角から円形へ視線が流れる。色の差による流れ。色相コントラストが強い力を持つことは述べたが、寒色から暖色へと視線が行きやすい原理も知っておこう。これは例えば背景などに該当する。イラストの性格によってこれらを組み合わせてみよう。イラスト制作では視線の流れをどう移動させるかを考える必要があるので、構図を決める時は明度の配分を決める必要がある。

トランジションについて。流れから流れへ一気に流れを与えると断絶感が生まれてしまうことがある。そこをなだらかにするのがトランジションだ。写真の解説。最初の写真はドアだが、石の壁に輪郭となる石があることが分かる。次はカップアンドソーサーだが、縁の金色があることで殺風景さが緩和されている。レザーバッグは上蓋から下蓋に変わるところに縫い目がある。同様にパンツや服でも縫い目を大きく、これらは代表的なトランジションといえる。空間と空間をつなぎ、自然なものでもよく見られる。例えば花のガクに当たる部分は茎と花の中間でありトランジションでもある。これを応用して色を配置する時、分離感を緩和させたいときは境界線の手前に同じ色を入れたり、中間色を入れたりできる。

作品を見てみよう。アルフォンス・ミュシャの絵だ。まず最初に目に入るのが後ろの方陣で、そこから手前に視線がいく。円のほうが四角よりも視線がいくのだ。そして人物の花の部分にははっきりとした輪郭線が施され、他の部分に比べて遥かに密集した空間が面積比として組み込まれている。そしてカラーの対比、レッドとブルーの対比、多くの対比が入っている。ところが人物の顔が少し左に配置されている。なぜなら中央に顔があると視線が中央に固定されてしまい、視線の流れを与えるために左にズレているのだ。更に花束とシンプルな服との面積対比などがある。最後に髪の毛と腰についている花がトランザクションとしてあり、左腕にある酒瓶に移動する。(続く)


前回とは異なり、今回から座学。視線誘導の仕組みについてだが、正直今まで絵を描いてきて視線誘導なるものは全く意識したことが無かった。しかしこれからは視線誘導までも意識する必要があり、構図やコントラストまで意識しなければならないと反省している。今までは人体の描き方、バランス、比率などに意識を割かれていたが、今度からは視線誘導までも考える必要が出てくる。

今回は落書きしたやつ。サカモトデイズのアタリ。

2026-05-07|
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