弟が洗濯機にゲロを吐いた。

今年のゴールデンウィークは最大で9連休だという。4月28日から始まって、5月6日まで。その間に平日2日を挟んでしまうが、お休みの人も多いだろうと想像する。

今日から5月だ。気づけば4月が過ぎ去ってしまい、時というものは無慈悲に過ぎ去るものだと痛感させられる。思い返せば、今年は春という季節をあまり感じ取ることが出来なかった。気がつけば桜は散って葉を茂らせており、最高気温が25度を超える箇所もちらほらと見受けられるようになった。いつしか季節は春から夏に移り変わろうとしている。そんな5月のはじめ、1日の朝。

世間はゴールデンウィークの真っ只中だというのに、僕はゲロの処理をしていた。

しかもそれは自分が吐いたものではなく、弟のゲロであった。

それは昨日のことだった———————。

ゴールデンウィークで実家に帰省してきた弟が、地元に住んでいる友人・先輩と飲みに行ったらしい。一言で言えば、それが原因である。

本人曰く、行ったお店は日本酒・バー。カウンター席には蛇口がついており、そこから酒がでてくるという。そりゃあ、反則だ。酒を飲みに飲み、酩酊状態で帰ってきた弟。しかし当の本人はその記憶が全く無い。いつ帰ってきたのか、歩いて帰ってきたのか、タクシーで帰ってきたのか、電車で帰ってきたのかさえ不明だった。

本人からしか見られないスマホGPSの移動履歴を見たところ、家についたのが深夜12時頃、つまり暦が4月から5月に変わったあたりだろうか。その当たりに事件は起こった。

彼は洗濯機の中に全てをリリースした。

ベロベロに酔っていた状態であるから、恐らくは洗濯機が巨大なゴミ箱にでも見えたのだろうか。私にも経験がある。大学のトイレで便器を抱えて寝ていたところを後輩に叩き起こされた。その時のように、恐らく彼には洗濯機とゴミ箱の判別がつかなかったのだろう。

彼は至るところに悪さをした。まず玄関、そして三和土。なぜか、彼の靴跡がくっきりと残っている。なぜ靴跡が残っているのかはご想像におまかせする。次に廊下。ここにも彼の足跡がくっきりと残っていた。そして洗面所。鏡や、洗面器の周りは大変なことになっていた。次にトイレ。床、壁には彼の”手”の跡がついていた。そして、最後に洗濯機の中———————。

朝、起きてきた母がその変に気づき、てんやわんやの大騒ぎだった。久しぶりに母の雷が落ちた。程なくして、事件を引き起こした犯人は二日酔いで眠ってしまった。

このような経緯で、

私が洗濯機の掃除という大役を仰せつかったのである。

そして話は冒頭に戻る———————。

・・・

結論だけ書く。

洗たく槽クリーナー凄い。