父の容態について―――2

父がICUに入院して、18日が経過しました。今回は父の面倒を見てくれている看護師さんについて書きます。

非常に申し訳ないのですが、僕は今まで看護師という職業をナメていました。言葉は悪いですが、医者の補助、というイメージが強かったのです。しかし、それは全くの誤解でした。

父の世話をしてくれている看護師さんの姿を見ると、決して看護師の仕事が楽ではないことに気付かされます。ICUの僅かな面会時間でさえ、点滴の確認、交換から、補助人工心臓装置の数値のチェック、その他細かい機会の数値の記録まで、大変であろう、その業務の数に圧倒されます。更に看護師さんと交わした私たちの日常会話でさえ、パソコンの患者情報欄に打ち込まれていました。細かいところまで気配りがされています。父がバッハを好きであることを言えば、気を利かせてCDプレイヤーを持ってきてくれたりもしました。僕が父に繋がる点滴を眺めていたところ、一本一本、どれがどのように作用するのか説明してくれたりもしました。その膨大な知識量と仕事量には、敬意を払わずにはいられません。日本の医療は看護師さんによって支えられているものだと実感させられます。患者の排便や、尿の取り替えなど、嫌なことも行わなければならないでしょう。患者によっては罵詈雑言を浴びせられることもあるはずです。そんな中でも、表に出さず(裏でこそ愚痴などあるかもしれませんが)、黙々と作業をこなす看護師さんの姿を見ると、凄い、という一言しか出てきません。

驚いたのは、男性の看護師の多さです。看護師=女性、というイメージは崩壊しつつありますが、それでも女性のイメージがありました。しかし、ICUに限っての話なのでしょうか?男性看護師さんの割合が高いです。チラッと聞いた話ですが、ICUなどの部署に配属される看護師は、優秀な人が多い、と聞きました。だからといって、男性が優秀、であるという話には決してならないのですが、男女問わず、皆さんテキパキと働かれている印象です。

父が危篤になり、不本意ながら、ICUで働かれている看護師さんの姿を見たのですが、最近僕も頑張らないといけないなぁ、と痛感させられている今日です。

2017-10-09|
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