手網でコーヒー豆を自家焙煎する

前回に引き続き、コーヒー豆を焙煎したという雑記ですが、今回は手網とカセットコンロを使って焙煎しました。

手網を選択した理由は2つです。まずひとつは、純粋に手網で焙煎してみたかったという好奇心からです。実はコーヒー豆の自家焙煎は意外と簡単にできるようで、カセットコンロと100均で売っている手網があればできます。手網に生豆を入れて、15分~20分くらい振っているだけでできます。僕はコーヒー豆の焙煎というのは専用の機械ではないとできないとずっと思いこんでいたのですが、自家焙煎機の購入をきっかけに詳しく調べてみて、初めて手網でも焙煎ができるということを知りました。そして手網で焙煎できると知ってしまった以上、自分でそれを確かめずにはいられなくなったのです。

そしてふたつめの理由は、購入した自家焙煎機が”深煎り”を推奨していなかったことです。僕が深煎りのコーヒーが好きなことは前回書きましたが、実はこの前買った自家焙煎機では中煎り~深煎りの手前までを説明書で推奨していて、それ以降まで焙煎してしまうと発火する可能性があるから(つまりは難しいから)、この機械ではそのやり方を推奨しませんと書いてありました。実は、コーヒー豆は極限まで焙煎すると、発火するらしいです。よくよく考えてみれば当たり前かもしれませんが、長時間焙煎していれば、そりゃあ、発火しますよね。機械の中で発火すると故障につながる恐れもあるということから、初心者向けの小型の家庭用焙煎機ではそのやり方を推奨していないというのです。機械が使えない以上、他の方法で深煎りを追求するしかありません。

このような理由により、深煎りの豆を焙煎するにあたり、手網を使ってみたのです。機械でも頑張れば焙煎できるのかもしれませんが、どのあたりまで焙煎すると発火してしまうのか、あるいはどこまでが美味しい焙煎度合いなのかということについて、僕は知識と経験が皆無な初心者ですから、潔く説明書の文言に従うことにしました。一方手網であれば、万が一発火したとしてもすぐに火を消すことが可能です。消化器をぶかっければどうにかなるでしょうから。最終的には自分自身の内側から湧き出てくる、深煎りのコーヒー豆を焙煎したい!という思いが抑えられず、手網という方法を使って深煎りの焙煎をしてみることにしました。


焙煎する豆は前回同様、タンザニアです。理由は、前回の中深煎りの味と比較してみたかったからです。同じ豆でも焙煎度合いによって味が変わってきます。これぞ珈琲の醍醐味ですよね。

焙煎する方法は簡単で、手網に生豆を乗せて、あとはひたすらカセットコンロで煎るだけです。ただし、そのままだと下の方から焦げてきてしまうので、網を振りながら豆を撹拌して、バランス良く焙煎していく必要があります。焙煎度合いにもよりますが、時間にして20分近く手をふることになるので、疲れます。左右の手を交互に使って、片方の手が疲れたらもう片方の手にスイッチしてひたすら網を振り続けることが求められます。

最初はアルミホイルで、豆が飛び散らないように蓋をしていたのですが、振っているうちにアルミホイルがずれてきて、アルミホイルの蓋の上に豆が乗っかったりして煩わしくなったので外しました。焙煎専用の手網というのもあるらしく、上下網でサンドイッチするものがアマゾン等で数千円程度で発売されていますから、今度そちらの方を購入して使ってみることにします。

 


焙煎を始めると、徐々に色が変わってきます。個人的にはこの段階の色が一番好きなのですが、この時点で飲んでも全然美味しく無いんですよね。悲しい。

 


更に煎り続けると色が茶色に変わってきます。パチパチパチという爆ぜ音とともに、大量の煙が発生します。あとはチャフ(コーヒー豆の皮)が大量に空中に舞います。

 


前回は上記の写真での段階(中煎り)で止めたのですが、今回目指すのは深煎りです。更に煎り続けると、色が茶色から黒色に変化します。豆の表面には油が染み出して来ており、テカテカと光り始めます。ジュジュジュジュという油が出てくる音も聞こえてきます。これが所謂”2ハゼ”(2回めの爆ぜる音)らしいですが、ここまで来ると深煎りの段階です。これを更に煎り続けるとフレンチロースト(極深煎り)、イタリアンロースト(炭になる一歩手前)まで行くらしいのですが、今回はこの段階で止めます。

 


完成。タンザニアの深煎りです。

んんんっ!苦いっ!