Windows MRとKinectV1で全身トラッキングしてみました。(VRの話。)

まあ結論から書くと微妙です。決してヌルヌル動くわけではありません。

VRchatやバーチャルキャストで自分の身体の動きとストレスフリーでシンクロさせたい場合には、2018年7月現在でviveトラッカーという選択肢しかないです。

とはいえ、一応キネクトでも全身とキャプチャーはできました。

キネクトで全身のトラッキングをするに当たり、以下のサイトを参考にさていただきましたのでご紹介します。ありがとうございました。

wpteq.org

kurotori4423.hatenablog.com

これらの記事に一つだけ補完するとすれば、Driver4VRを使って追加できるキャプチャーは両足、腰の3点のみです。決してキネクト内で生成された全身ボーンの動き全てがVRに反映されるわけではありません。いざ実践してみると、その点が判明して少々落ち込みました。つまりviveトラッカーを使わず、キネクトでDriver4VRを使って全身の動きをトラッキングしたい場合、HMDと両手コントローラーの3点、それから追加される腰、両足の3点合わせて合計6点トラッキングにしかなりません。

6点もトラッキングできれば精度が高くなるのでは?と思われるかもしれません。これが実際に使ってみないとわからなかったところですが、キネクトで追加される腰と両足のセンサーの動きは非常に遅いです。FPS値で例えるならば、HMDの動き、両手コントローラーの動きが60/fps値だとして、キネクトで追加される腰と両足の動きは10/fpsくらいです。それくらい遅いです。決してfps値が遅いとかそういうわけでは無いのですが、悪く言えば「期待はずれ」でした。確かにセンサーは追加されて、文字通り”全身トラッキング”ができるのですが、viveトラッカーと違い、両足と腰の動きが非常にもっさりとしているので、VR内でのアバターの動きが微妙になります。

全身トラッキング、あるいは全身キャプチャーといっても人によって定義が違います。頭、両手、腰(尻)、両足の6点で全身トラッキングという人もいれば、これに両肘、両膝の4点を追加して合計10点で全身トラッキングという人も居ます。更には本格的なモーションキャプチャースーツを来て初めて全身トラッキングという人も居ます。VRで全身トラッキングと検索する際には、どのような定義で話をされているか見極める必要があります。僕自身が10点で全身トラッキングの定義だったので、他の記事を読んでいて「それって全身トラッキングじゃないんじゃん」と混乱するような錯覚に陥りました。

もしwindowsMRやオキュラスを持っていて、キネクトで全身トラッキングをしたいという方が居たら、このような点に注意して下さい。尤も、SteamVR内で反映される動きに連動してVRchatやバーチャルキャストでキャラクターが動きますから、デフォルト状態のSteamVR(白い空間)でトラッカーが更に追加されるようなソフトが登場してくれば、キネクトで全身キャプチャー(10点トラッキング)なんてことも可能になるかもしれません。

Driver4VR意外にも、KinectToVRというソフトで足、腰のトラッカーを追加することが出来ます。Driver4VRが有料なのに対して、こちらは無料で使えます。ただしキャリブレーション(調整)が少々めんどくさいです。詳しくは調べてください。

何はともあれ、とりあえず全身6点でのトラッキングはできるようになりました。これ以上の快適さを追求するならば、やはりviveトラッカーに切り替えるしか無いでしょう。しかし、viveトラッカーが2018年現在で非常に品薄な状態です。海外アマゾンを使えば入手できるのですが、そこまでして手に入れる価値があるのかというと・・・微妙です。windowsMRにviveトラッカーを着ける場合、ベースステーション2台を調達する必要があり、さらにviveトラッカー(99ドル)を7個つけるとして、やはり10万円前後はかかるでしょう。そこまでかかるのならば、windowsMRからHTCviveに切り替えるほうがコストパフォマンスもいいでしょうね。一番いいのはwindowsMRから正式なトラッカーが発売されることなのですが。

2018-07-21|
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