続:拡張型心筋症による父の再入院ー手術の決定

父がICUに入院してから33日が経過しました。

前回のインペラ手術が功を奏したらしく、父の肺水腫は改善されました。と同時に、お医者さんからこれからの事について説明を受けました。話の要点をまとめると以下の二点になります。

まず手術の日程が、明日8月7日(水)に決まりました。古い補助人工心臓を外して新しいものに取り替える手術です。今までは菌血症だったり敗血症だったり、あるいは肺水腫だったりと容態が安定せず、その状態から父が回復するのを待っていました。しかし昨日になってようやく手術が可能である段階まで回復したと判断されたそうで、そのタイミングを逃さない形で手術が行われることになりました。父の回復をもう少し待ってもいいのではないか、という意見も出たそうなのですが、このままでは父が回復する保証がないことや、ICUで様々な機械に既に1ヶ月以上繋がれているということ、そして父の体力の低下などを考慮すると、手術をしないとジリ貧になる可能性が高いとのことでした。このような理由から、肺水腫から脱したこのタイミングで手術を実行するという結論に達したそうです。

そしてもう一つが、手術のリスク(失敗確率)です。明日行なう手術は成功確率が50%程度です。これは2年前に補助人工心臓を取り付けた手術の時と同じです。

なぜこれくらいの確率になるかと言うと、一番大きな理由は、父の身体にかかる負担が大きなものになると予想されるからです。父は敗血症になった1ヶ月前のタイミングから、抗生剤をずっと投与され続けています。様々な抗生剤を投与され続けているため、その作用で父の身体はボロボロな状態になっています。以前書きましたが、敗血症とは菌と免疫が戦っている状態です。体中の至るところでその戦いが行われているため、身体には相当なダメージが入ります。今でこそ菌は検出されなくなりましたが、看護師さんが言うことには、菌は「検出されない」だけであって、まだ体内には残っている可能性が高いそうです。従って抗生剤はずっと投与され続けています。様々な抗生剤をずっと投与され続けているので、既に父の身体にはそれなりの負担がかかっています。その状態で行なう手術ですから、身体には更に負担がかかります。

更に今回の手術は大規模なものとなります。丸一日がかりで行われるそうです。明日の手術では、まず二年前に埋め込んでいる補助人工心臓の機械を外してから、新しいものに変える必要があるのですが、その新型の補助人工心臓を埋め込む手術が、父が入院している病院では初となるそうで、外部の病院から先生を招いて行われるそうです。心臓血管外科の先生が総出で行うそうで、つまりそれくらい大きな手術になるということでもあります。

このような要因から、明日の手術が無事に成功する確率は50%くらいと言われました。とはいっても敗血症、菌血症、肺水腫の状態から脱してたどり着いた手術ですから、まず手術まで辿り着けたことに感謝をしなければなりません。そして一進一退を繰り返して手術まで辿り着けた訳ですから、最後まで頑張ってもらいたいです。父は2年前にも、成功する確率が50%と言われた手術で生還して、一度は会社に復帰できるくらいまでに回復しました。今回もその前例と同じく、無事に手術が終わることを祈ります。(どちらの結果が出たとしても最後までブログとして書きます。文字に書くことで気持ちの安定化を図っているので。そうでもしないとやってられません)

2019-08-06|
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