昨年12月に作成した本格水冷自作PCですが、不測の事態により、緊急メンテナンスを行います。不測の事態とは何かというと、本格水冷の冷却液の中に沈殿物が発生しており、このままでは配管内部に詰まってしまう可能性があるということです。どういうことでしょうか、詳しく書きます。パソコンやスマホをを使っていると徐々に熱くなってきます。それは、人間で言う「脳みそ」にあたるCPU等の部品が演算処理をしているからです。そのままでは熱くなって使えなくなってしまうので、冷やしてあげる必要があります。現在は空気で冷やす「空冷」が主流ですが、本格水冷は、空気の代わりに水で冷やします。その水、冷却液ともいいますが―――「サーマルテイク P1000 Pastel Coolant White 」という商品を使っていると徐々に徐々に液体中に沈殿物が発生してくることが判明しました。更には沈殿物の周りに沈殿物が付着して、それが徐々に徐々に大きくなってくるということまで確認できています。アマゾンのカスタマーレビュー等にも同様の書き込みが確認できることから、これが通常の状態ではないと判断し、冷却液の交換を決意しました。
僕が使っているX570 AQUAのチップセット冷却部です。ここは水の流れを細かくするために、パチンコ台のビスみたいなものが設置されているのですが、その周りに冷却液の沈殿物が発生しています。藻がこびりついているように見えるものが沈殿物です。はじめはこれが何なのかよく分かっておらず、インターネットで解決策を探っていました。最近になってその正体がようやく判明、原因がクーラント液の”にごり”であることが分かったのです。この濁り成分が徐々に徐々に付着して固まって大きくなって沈殿物として生じてきます。
本来であれば最初から透明のクーラント液を使いたかったのですが、本格水冷の透明クーラント液がどこもかしこも売り切れで手に入らないという経緯がありました。仕方がないので白色の冷却液で代用したという経緯があったのですが….。サーマルテイクさんには申し訳ありませんが、この商品に限っては欠陥品と言わざるを得ないようで、僕だけではなく他の人にも沈殿物が発生するという同様の症状が見られていることからも、早急に改善をしてほしいところですね….。
さて、肝心の濁りの除去方法についてですが、これは中性洗剤や「クエン酸」などの酸性の洗剤を使って掃除することができるようです。僕は弱酸性のキレイキレイハンドソープを使ってポンプ内をひたすら循環させました。ただ、中性ではない洗剤を使う場合には、それによって金属パーツ等の腐食の可能性が考えられますから、そのへんを重要視している人にとっては弱酸性や弱アルカリ性などありえない!となるかもしれません。そのような人は中性洗剤一択なのでしょう(例えば食器用洗剤とかミューズとか)。しかし、この液体石鹸を溶かした水を循環させるという選択肢が良かったようで、結局ポンプ、配管、マザボ内の汚れ(濁り)を全て綺麗に取り除いてくれました。
ポンプに限っては、泡で出るハンドソープを40プッシュくらい突っ込んで数時間放置。これでポンプ/リザーバの目に見える汚れもだいたい落ちます。分解してメンテナンスするという選択肢もあるのですが、過去にエアコンを分解清掃して戻せなくなったという経緯もあって分解する勇気がありませんでした。まぁ、分解しなくてもキレイキレイ先生が頑張ってくれるので大丈夫です。
最後は何度も何度も水を入れては抜いて、水を入れては抜いてを繰り返して洗浄します。しつこく洗浄して….最後は精製水を入れて循環させます。
ということで、とりあえず冷却液を全て抜いて、配管内を洗浄するという作業を終えました。手間取りながらやったので、2時間くらいかかってしまいましたが、慣れれば1時間もかからないでしょう(放置する時間は別にして)。あとは冷却液を入れ直して終わり…..なのですが、今回はついでにCPUのグリスを張り替えたりしました。そのあたりについては次回詳しく書きます。
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