【Coloso練習帳】キムラッキ chapter3

キムラッキ先生「人体図形化ドローイング入門」(全27講 44時間 41分)を購入したので消化していく。今回はchapter3 2点透視。

また受講にあたってはchapter1からchapter5までは後回しにする。というのも最初は透視遠近法の話だからだ。chapter6から人体のドローイングになるので、私のモチベーション的にまずそこから進めて、chapter1から5を最後に回す。

私はノートを取らないと寝てしまう性格なので、できる限りノートを取っている….が、coloso規約によりノートには一応モザイクをかけている。というのも、「作品」はアップしていいよと規約*に書いてあるが、それ以外については書いていないからだ。深読みしすぎかもしれないが、「作品以外については」アップするなと読むこともできる。つまりそこら辺はグレーゾーンなので深く立ち入ることはしない。モザイクをかけたノートに意味があるのかは分からないが、どちらかというと私自身の寝落ち防止&モチベ維持の意味が大きい。その点はご容赦いただきたい。(人体ドローイングの作品はそのままアップすることが多いだろう。)

*各講座の講座資料「講座資料、提供ファイルの取扱について.pdf」より

後はあまり詳しく書くとなんか言われそうなので以下メモ書き程度。


前回の講義では1点透視について話した。水平な地面に置かれている直方体が1つの点に向かって消失する場合が1点透視だ。では2点透視は?今回はそれについて話をしていく。

画面に2つの消失点と立方体がある。ボックスも同じ傾きで置かれている。ここでクイズだが、俯瞰したイラストAとBどちらがただしいだろうか?(答えはかかないでおく)。同じ消失点に向かって置いてあるのならばそのオブジェクトは同じ角度になる。違うように見えるがそれは錯視なのだ。2点透視では角が向いている。水平線は1本だけで縦線は垂直線になる。これが2点透視の特徴だ。誤解されがちだが、2点透視の場合ローアングルやハイアングルの概念は存在しない。なぜなら縦線が垂直だからだ。このように2つの点を基準にして大きな直方体を描いた場合歪曲が起こらない。

もう一つよくある間違いは画角の中に2つの収束点が存在してしまうことだ。私達の目は左右に2つ存在するがそのために視野が広がるのだ。そのため2点透視という概念が生まれる。収束点の外側にオブジェクトを描いてみよう。するとどうなるか。かなり歪曲していることが分かる。直方体のはずなのにどこか歪んだ台形になってしまう。

画角について話そう。1点透視の3次元空間を俯瞰の視点から見ている。直方体の面が私達を向いている、つまり消失点は真ん中の一つだ。では2点透視はどうなるだろうか。その2つの位置は1点透視のように絶対的なのだろうか。オブジェクトはそれぞれ異なる2点透視の消失点をもっていることがわかる。

45度傾いたボックスの画角。1点透視と比べると真ん中に1点透視が存在して左右に2点透視が存在する。ボックスをすこし回す。すると反対の画角は内側に移動し、もう一つの画角は外側に移動する。全体の長さから見ると1/4だけ内側に移動して2の長さだけ外側に移動する。さらに半分回すと1/4だけ内側に移動して外側は4移動する。このような法則が見えてくることが分かる。

3次元の空間の中で2点透視のボックス。(ルービックキューブを眼の前で回転させながら見てみるとわかりやすい)左右に2点、45度消失点がある。そこからボックスを回してみよう。すると消失点は片方が内側に、もう片方が外側に移動する。さらにもう少し回す。すると消失点は片方が更に内側に、もう片方が思いっきり外側に移動する。それぞれの消失点で立方体を描いてみた。これで3つのボックスが作られたが、皆それぞれかがむ気は違うがこの画角の中で共存している。少しずつ回して消失点が移動し、最後に真ん中、つまり1点透視になるのだ。

ここで注意点がある。今できた消失点を見てみると、それぞれの2点透視は1点透視をもっていることがわかる。それから最初に打った45度の消失点両方を含む新たな消失点はない。このような理論を使って2点透視から様々な角度からボックスを傾けてみてほしい。

カメラを通して写真を撮ると、アイレベルが真ん中になり、画面の端に行くにつれて曲線に歪曲していく。もし立方体が置いてあったならばそれが実際に曲がっているわけではない。歪みは端の方ほど大きい。実際は5点透視などの概念が出てくる。しかしここでは3点透視まで扱う。3点透視まではボックスは直線で作られる。何が言いたいかと言うと、実際は理論の限界があるということだ。

消失点の内側にかいた立方体と消失点の外側に描いた立方体。どちらのほうがより安定して見えるだろうか?見てみると消失点内側にある方が安定的に見える。一方で外側に描いた立方体はオーバーパース気味に歪曲している。つまり収束点の外側に描くと歪曲が起こってしまう。1,2,3点透視では直線を使っていくが、これが理論の限界なのだ。

等分する方法。立方体を移動する時、そうすれば厚さを維持したまま移動できるだろうか?これは第二講で触れたが、まず1/2に区切って、そこから対角線と中央の1/2地点が交差するポイントが1/3ラインだ。このようにして2等分または3等分の概念を使っていこう。

最後にクイズ。2点透視ではないものは?(答えはかかないでおく)。次は3点透視について説明する。


2点透視はもちろん知ったうえで講義に臨んだが、かなり自分自身が適当な知識でやってきたかがよく分かった。美大や専門学校ではそこら辺から学ぶのかもしれないが、独学でやっているので基礎の基礎が疎かになってしまっている。2点透視についても要復習。

2025-03-04|
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